奨学金も借金である

学生時代に奨学金を受け取っていて、社会人になったいま、返済をしているという方や、現在、奨学金を受け取っている学生の方も少なくないと思います。
昨今、この奨学金の返済の焦げ付きが問題になっていますが、これはどういう事なのでしょうか?
実は、奨学金というと、給付のイメージが強いのですが、昨今、奨学金として給付が受けられるものの多くは後に返済が必要な制度のものが多く、平たく言ってしまえば、これも立派な借金なのです。
なかには大学などが給付型の奨学金制度を準備しているところもありますが、それを受給できるのはごくごく少数派で、多くの人が利用しているのは、日本学生支援機構の奨学金ではないかと思います。
同機構の奨学金は、かつて日本育英会奨学金として給付されていたもので、かつては返還免除型の奨学金(一定期間の教育機関や研究機関に勤務を条件)もありましたが、現在は第1種(無利息)、第2種(有利息)のいずれも貸与型で返還義務があります。
貸与額も月10万円の選択も可能なので、大学4年間の利用では卒業時に約500万円という多額の借金を抱えることになり、毎月の返済負担が家計を圧迫することもしばしばです。
日本学生支援機構の奨学金も、卒業後の返還の過程で延滞者が拡大し、3カ月以上の延滞によって全国銀行個人信用情報センターに登録される人が多くなったといいます。
また、経済事情などによる猶予の手続きを怠ったため、機構から返還を求める裁判を起こされる利用者が年間で6000件を超えるほどに、急増している状況が見られます。
これからの利用を考えている方は、返済の見通しも同時に検討して、返還義務のない各大学独自の奨学金などの存在を確認するなど、安易な利用をイメージすることは避けたいものです。

手数料とは

クレジットカードを申し込むと手数料という表記がありますが、これは、利息を意味します。
翌月または翌々月の一括払いの場合(マンスリークリア方式と呼ばれている場合があります)は「手数料はかかりません」などと表現されます。
その場合でも、クレジット会社は加盟店(小売店などのカード扱い店舗)から加盟店手数料として、カード利用額の数パーセントが入りますし、分割払いの場合なら利用者からも手数料が入ります。
現在の分割払いの手数料(金利)は、実質年利で7.92~18.0%とカードの種類によって幅があります。
仮に、実質年利15%として、10万円の商品を10回払いで月末に購入した場合、毎月の返済額は約1万700円、クレジット手数料としては約7000円を多く負担することになります。
実際に例を挙げて計算してみましょう。
クレジットカードの申込書などに記載のある会員規約をみると支払回数に応じた手数料率が上のように示されています。
たとえば、B子さんは、4月に入社して早速、頑張っている自分へのご褒美として、5万円のバッグを12カ月払いで購入し、カードで支払いました。
翌5月のGWに出かけたアウトレットでは、夏物のワンピースと靴を合計7万円で購入し、あとのことを考え10回払いとしました。
7月には友人と沖縄に出かけようと計画し、6月に旅行社で8万円のリゾートプランに決めてカードで決済しました。
そのときはボーナスも出るからと一括払いとしました。
この場合、毎月の返済額はどれくらいになるかを考えてみましょう。

4月 バッグ
支払手数料(利息)=50000円(バッグ代)×8.31%=4155円・・・①
毎月の返済分(手数料)=4155÷12=346.25円

5月 ワンピースと靴
支払手数料(利息)=70000円×7.00%=4900円
… ②
毎月の返済分(手数料)=4900÷10=490円

6月 旅行代金
支払い手数料=一括払いなのでゼロ・・・③

5月(4月分の支払)
50000÷12+346円=4167+346=4513円

6月(5月分の支払)
4513円+70000÷10+490円=12003円

7月(6月分の支払)
4513円+7490+80000円=92003円

翌年4月(翌年3月分の支払)4163+349=4512円(完済)

となりますね。
自分が分割払いをしている方は、ぜひ確認してみてください(実際の取引では手数料負担を初回払いの際に多く設定することが多くなっています)。

投資のリテラシー向上のために、「投資は怖い」を取り除くことが必要

財政が厳しくなった日本では、個人の自助努力による資産形成の重要性が増している。それは公的年金の給付だけでは十分な老後が見通せないからだ。資産形成について、どうしたいのか考えると、投資は怖いといった傾向にある。例えば、日銀から公表された「家計の金融行動に関する世論調査」によると、老後に不安を感じている人は多い。金融資産保有額は高いが、中央値でみるとぐっと減る。金融資産がない人も少なからずいる。だから、将来に不安を感じる人が多くのも納得できる。一方で、将来のために投資を考えている人はわずかしかいない。収益性は高いが元本割れの可能性も高い金融商品保有については、保有しようとは全く思わないと答えた人が多い。

将来に不安を感じつつも、できれば投資を行わないで預貯金で蓄えたいと考えている人が多い。

世間で、資産形成の必要性と投資による運用の効果がいわれているにもかかわらず、波及しないのはどうしてなのか。その根本には、「投資は怖い、投資は損をするリスクがある」という意識がある。日本証券業協会による「どうして投資をしないのか」についてのアンケートによると、投資は「難しい」「なんとなく怖い」「ギャンブルのようだ」という回答がみられる。投資信託協会の調査においても、身近な金融商品であるはずの投資信託でさえ過半数の人が「よく分からない」「知識がない」と答えている。リスクがあるといえばあるが、それよりも、なんだかよく分からなくて怖いということなのではないか。

分からないことほど怖いものはない。「分からない=損をするのでは=怖い・避けたいこと」という連想につながる。投資のリテラシ一向上のために必要なことは「投資は怖い」を取り除くことである。