リテラシーって何?

リテラシーとは、辞典では「読み書きの能力」のことをいう。リテラシーには「読み」と「書き」という2つの意味が込められている。「読み」は書かれている情報のインプット。「書き」は情報のアウトプット。つまり、「読み」と「書き」は序列とか度合とかいう関係にある。一般に、読めない言葉を使って文章を書くことはできない、書くためには読めることが条件となる。また、「読み」と「書き」とでは負担のリスクが異なる。例えば、文章を読んでいる人にリスクはないが、文章を書いた者には、場合によっては多方面から難色を示されるなどのリスクを負っている。これらを踏まえ、「読み」と「書き」という要素を、金融リテラシーの観点を加えて整理することが必要である。

「金融リテラシー」という言葉は、耳慣れない言葉だと感じる人も、「最近よく聞く言葉だと感じる人もいるだろう。金融庁が設置した「金融経済教育研究会」の報告書では、経済協力開発機構にならって金融リテラシーを『金融に関する健全な意思決定を行い、究極的には金融面での個人の良い暮らし、を達成するために必要な金融に関する意識、知識、技術、態度および行動の総体』と定義している。金融広報中央委員会では、金融教育を『お金や金融のさまざまな働きを理解し、自分の暮らしや社会について深く考え、自分の生き方や価値観を磨き、より豊かな生活やより良い社会づくりに向けて、主体的に行動できる態度を養う教育だ』と定義している。これらは根本的に同方向を目指しているものである。お金や金融・経済のことを理解し、正しく判断ができれば、より良い生活ができ、より良い社会を築くことができる可能性が高いと考えられている。