利息の基本

ほとんどの人は、銀行にお金を預けているでしょう。

 

銀行は、みなさんの預金を安全に預かってくれたうえに、多い金額ではありませんが、利子を付けてくれます。
銀行などの金融機関は、預かったお金を利用して企業や個人に貸付けを行ない、その利用料として一定の利息をとることがビジネスです。

貸し付けたお金から発生した利息の中から、預かったお金に対して利息を支払い、その両者の差額が銀行の利益となっています。

ということは、私たちが金融機関に預けたお金は、別の表現をするならば、金融機関に資金を貸し付けているということに当たります。
ですから私たちは、金融機関の立派な債権者の一人なのです。

 

さて、利子ですが、ふつう0.01%などと年利(1年間の利子率)で表わされます。
預けた資金や、借り入れた資金に対する比率です。
10万円を預けて、年利0.01%だとすると、利子は10円になります。
現在は驚くべき超低金利ですから、ほんのわずかです。
しかも、実際には利子課税があるので、もっと少なくなります。

では、利息をとる、利子を付けるといった経済行為はいつ頃から行なわれるようになったのでしょうか。

 

利子の起源は古代メソポタミアにあったという説が有力で、ハンムラピ法典にその記述があったとされます。

しかし旧約聖書の中では利息をとることを禁じている記述があります。
その後、中世のヨーロッパにおいても、カトリック教会によって利息を伴う金銭の貸借は原則禁止されていました。
一般に、利息を取ることは道義に反するとして、宗教的には忌み嫌われていた長い歴史があったと言えます。

 

近世、近代から現代にかけて、貨幣経済の広がりとともに、実際には利息を取ることが次第に一般化して、宗教改革を経て、利息の取得が宗教的、商業倫理的にも認められるようになりました。

一般に、利息・金利というものは、景気がよくなると上昇し、景気が悪くなると低下すると言われます。
不景気のときは、モノを作つでもあまり売れませんから、企業は設備投資しようという意欲は低く、資金の需要が下がります。
そんなとき、金融機関は資金の借り手が欲しいので、資金の利用料である金利をできる限り低く抑えて資金需要を喚起しようとします。

反対に、景気が過熱してくれば、資金需要は著しく高まるので、動きを抑えようと金利は高くなる傾向にあると言えます。