堅実で保守的な日本人

とはいうものの、幾つかの調査の結果を眺めてみると、ほとんどの金融知識について日本人は欧米人に劣る結果となっています。
この点は、日本人に金融リテラシーを高めるための手立てが必要であるという主張に説得力を与えます。
ただ一方で、「借りすぎていると感じている人の割合」がアメリカ人に対して日本人ではその約4分の1にとどまっています。
また、「緊急時の金銭的備えがある人の割合」ではアメリカよりも日本の方が高く、半数をやや超える水準を保っています。
特に年収750万円以上と年齢55-79歳の層では70%以上(アメリカでは各々6割前後)に達しているという結果も示されています。
さらに、「何かを買う前に、それを買う余裕があるかどうか注意深く考える人の割合」、「期日に遅れずに支払いをする人の割合」はも極めて高いのが特徴です。
これらから、日本人はお金に関して保守性が強く、律儀で堅実という特徴を看取できます。
半数以上の人に「緊急時の金銭的備えがある」ことは、「損失回避傾向が強い人の割合」が8割弱という結果とも合わせると、意識的か無意識的かは別として、あえて値下がりリスクのある金融商品に手を出さない(手を出す必要性を感じていない)という結果になっているとも考えられます。
これはこれで、日本人の健全性を物語っています。
ただ、備えがあるのは緊急時に対してであり(それのない人が半数近くいることも問題ですが)、より長期的な老後の備えなどは必ずしも十分とはいえないようです。

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