『貯める』と『増やす』

人は、なし崩し的にお金を使わないために、心理的な家計簿を持っていると考えられます。
いつも財布に1万円を入れている人が、壊れたエアコンを買い換えるため、10万円を財布に追加して大型家電量販店に出向いたとします。
そこで気に入った5万円の時計を見つけたとしても、衝動的に時計を買うようなことはまずしませんね。
財布の中のお金に区別はありませんが、「10万円はエアコン用」と心理的に仕分けされているからです。
お金を貯めるのは、「推譲」のように将来のためという側面があります。
しかし、貯めたお金は、そのままでは増えも減りもしません。
貯めたお金は死蔵されているだけで、働いていないからです。
お金が働くというのは、持ち主の手元を離れたお金が友達を連れて戻ってくるような行為のことです。
お金の友達はお金ですから、お金に働いてもらうことが「増やす」ということにつながる訳です。
お金が働く場は、実物資産と金融資産に大別されます。
実物資産は、土地、貴金属、美術品などのように物の裏付けを持った資産です。
金融資産は、預貯金、投資信託、株式、債券、保険などの金融商品のことです。
これらのうち、実物資産の多くは市場が整備されていないことが多いため、換金性に劣ります。
これに対して、金融資産は換金性に優れ、市場での価格形成にも客観性が認められます。
日本では「貯蓄から投資へ」という流れがうたわれていますが、「投資」とは簡単にいえば「お金を働かせる行為」ということなのです。

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