金融リテラシーの「リテラシー」とは

リテラシーは読み書きの能力を意昧します。
日本人は欧米人に比べて金融リテラシーが低いという結果が数々の調査から示され、金融教育の必要性が唱えられています。
一方、個人に対する自己責任原則が強く求められるようになっていった社会的環境の変化の中で、人々の経済的属性(経済環境、金銭観、保有知識レベルなど)はさまざまです。
そこでは画一的な金融教育ではなく、特にリテラシーの前提となるお金との付き合い方などについて、より健全な価値観を共有する姿勢が大切です。
「リテラシー」という言葉は、“読み書きの能力”を意味する言葉です。
リテラシーには“読み”と“書き”という2つの意味が込められています。
このうち、“読み”は書かれている情報を「インプット」すること、“書き”は逆に情報を「アウトプット」する姿勢を表していると解釈できます。
つまり、“読み”と“書き”は並列的な概念ではなく、序列的・段階的な関係にあるといえます。
一般に、読めない言語を用いて文章を書くことはできませんから、書くためにはまず、読めることが前提になります。
昔、江戸時代の学校(藩校や寺子屋)では、まず素読みから始まり、幼い子どもが「子のたまわく……」などの文章を声に出して読んでいたでしょう。
しかし、字づらを追うだけでは“読み”の能力としては不十分で、書かれた内容の理解が求められます。
“書き”についても同様で、「いろはにほへと…」を学び、これらの文字が書けるだけでは“書き”の能力を身に付けたとはいえません。
自分の考えを文字で表現できて初めて、“書き”のリテラシーが備わったことになります。
また、“読み”と“書き”とでは負担リスクが異なります。
例えば、今この文章を読んでいる皆さんにリスクはありません。
一方、文章を書いた側は、場合によっては各方面からの非難・批評に晒されるリスクを負うことになりますので、そのようにいえます。

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