金融経済とあなたの生活との深い関わり

ニュース番組の最後によく、為替と株のその日の相場情報のコーナーがあります。
社会人になったばかりの方は、自分は株なんか持ってないから関係ないと考える人が大多数かと思われますが、実は意外と誰もが影響を受けているのです。

 

例えばリーマンショックとかサブプライムローンといった言葉を聞いたことがあると思いますが、株価大暴落、世界的金融不安の先駆けとなり、世界経済を揺るがすほどの大事件でした。

リーマン・ブラザーズというのはアメリカの大手投資銀行です。
この投資銀行が銀行から買取り保有していた低所得者向けの住宅ローン(サブプライムローン)の担保証券が一般に大量に売り出されていました。
アメリカンドリームにのって自分の家を持つという心理をくすぐられた層は、当時、折しも住宅バブルの真っただ中でしたから、多額の資金を借り入れても、いずれ家を高く売却できると思い込んで、次々にこれを利用しました。
ところが、やがて予想とは裏腹に、不動産価格の上昇は止まり、不景気となって、返済に窮した人々は家を手放してしまう状況になってしまいました。
その結果、証券化された住宅ローンを大量に抱え込んでいたリーマン・ブラザーズは結局破綻してしまったのです。
このことがきっかけとなって、アメリカ経済は長い不況に陥り、世界経済にも大きな打撃となりました。

そしてサブプライムローン問題は、住宅ローンなどに十分な知識を持たない人々が巧妙な販売戦略にあやつられて、高額物件を購入してしまったが故の悲劇でした。
金融についての多少の理解があったのなら、このような悲劇は避けられたのかもしれません。

 

こういった出来事をふまえ、その後、先進国財務大臣会合やG20財務大臣・中央銀行総裁会議、OECD(経済協力開発機構)などでも、この問題は大きく取り上げられ、人々の金融に関する知識力を向上させることは不可欠であるという判断から、金融リテラシー教育を各国が推進しようとする動きが活発化しました。

今の社会を生きるのに金融リテラシーが必要だと、参加者の意見は一致したのです。