投資のリテラシー向上のために、「投資は怖い」を取り除くことが必要

財政が厳しくなった日本では、個人の自助努力による資産形成の重要性が増している。それは公的年金の給付だけでは十分な老後が見通せないからだ。資産形成について、どうしたいのか考えると、投資は怖いといった傾向にある。例えば、日銀から公表された「家計の金融行動に関する世論調査」によると、老後に不安を感じている人は多い。金融資産保有額は高いが、中央値でみるとぐっと減る。金融資産がない人も少なからずいる。だから、将来に不安を感じる人が多くのも納得できる。一方で、将来のために投資を考えている人はわずかしかいない。収益性は高いが元本割れの可能性も高い金融商品保有については、保有しようとは全く思わないと答えた人が多い。

将来に不安を感じつつも、できれば投資を行わないで預貯金で蓄えたいと考えている人が多い。

世間で、資産形成の必要性と投資による運用の効果がいわれているにもかかわらず、波及しないのはどうしてなのか。その根本には、「投資は怖い、投資は損をするリスクがある」という意識がある。日本証券業協会による「どうして投資をしないのか」についてのアンケートによると、投資は「難しい」「なんとなく怖い」「ギャンブルのようだ」という回答がみられる。投資信託協会の調査においても、身近な金融商品であるはずの投資信託でさえ過半数の人が「よく分からない」「知識がない」と答えている。リスクがあるといえばあるが、それよりも、なんだかよく分からなくて怖いということなのではないか。

分からないことほど怖いものはない。「分からない=損をするのでは=怖い・避けたいこと」という連想につながる。投資のリテラシ一向上のために必要なことは「投資は怖い」を取り除くことである。

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