お金の管理と投資

人は、心理的な家計簿を持っていると考えられる。それは、なし崩し的にお金を使わないためにある。いつも定額を財布入れている人が、家電を買い換えるために、定額以上のお金を財布に入れて、店に出向いたとして、そこで気に入った別の商品を見つけたとしても、衝動的に別の商品をを買うことはない。それは、財布のなかのお金に特段の区別はないとしても、家電を買い換えるお金だ。と心理的に区分けしているからだ。

お金を貯めるのは、「貯まったものは将来の自分や社会のために使うこと」のように将来のためという側面がある。しかし、貯めたお金は、そのままにしておくだけでは、増減しない。貯めたお金はそのままの金額が蓄えられているだけで、働いていないからである。お金が働くということは、お金が持ち主の手元を離れ、仲間を連れて戻ってくるようなことである。お金の仲間はお金であるから、お金に働いてもらうということが「お金が増える」ということにつながっていく。

お金が働く場所は、「実物資産」と「金融資産」とに大きく別けられる。「実物資産」は、土地、貴金属、美術品などのように物の価値の裏付けを持った資産であり、「金融資産」は、預貯金、投資信託、株式、債券、保険などの金融商品のことである。これらのうち、「実物資産」の多くは市場が整備されていないため、換金性が低い。これに対して、「金融資産」は換金性に優れ、市場での価格価値にも客観性が認められる。

日本では「貯蓄から投資へ」という流れができているが、「投資」とは簡単にいえば「お金を働かせる行為」ということである。そのままの価値ではなく、働かせてその価値を上げるということである。